訪問4コマ漫画㉝「リハビリは恋の駆け引きと似てる???」
恋の駆け引き、、、久しく、久しくしてない。。笑
最近はSNSの普及もあり、LIN○の駆け引きテクニックなど手法も沢山あるようだ。
「駆け引き」は辞書的な意味だと「相手の出方や状況に応じて、自分に有利になるように処置すること」と書いてある。
恋愛においては「気になる相手を振り向かせるためのテクニック」とな。。。
しかしこのテクニック、リハビリの場面でもよく直面する。。。ような気がするのである。
介護・医療保険におけるサービスの導入に関して、すんなり導入できる方ばかりではないのはケアマネジャーの方々であれば重々承知、いや何度も経験し頭を悩ませている要因の一つであろうと思う。
リハビリに関しても同じで、いざサービス導入になった!めでたしめでたしの方ばかりではない。サービス開始になったものの頑なに「NO!リハビリ!」と拒否される方も多い。または「続かない」という方もいるのだ。
私が訪問を始めて間もない頃、「膝が痛くて歩けないためリハビリを!」という依頼があった。
初回介入時、私は正しいことをした。
膝のために、痛みを取るための歩けるようになるリハをした。
しかし、初回介入後、ケアマネさんより連絡が来て「○○さん、リハは自分に合わないから、、、なので今回は、、、」というお断りの連絡だった。
当時の私は、なんで?という疑問しか残らず、自分が何か気に触る事したか?痛みを増加させたか?とそればかり考えた。
今振り返ると、当時足りなかったかモノは「続けてもらう」という意識だ。
「リハビリをやってもらう」ことを当たり前と思っていた当時(病院勤めの感覚が抜けなかったのだろう)、断られるなんで思いもしなかったのだ。
リハビリとしての正しいことと、利用者さんが続けたい!と思うことはイコールではないのだ。
私がリハビリの駆け引きテクニックとして意識しているのは、、、
・命に関わらなければ、必要以上に相手をコントロールしないこと。
・明日が(次が)楽しくなる、楽しみになるような関わりを常に心がけること。
つまりどういう事かというと、利用者さんによっては「腰に負担かかること毎日やってるなー」とか、「その動作危ないよなー」とか思う事はある。
しかし、あれはダメ、これはダメ、こーしなさい、あーしなさい。と指導してばかりだとどうだろう。いくら人生経験が長く懐も深くなった高齢者の方々といえど、窮屈になるのではなかろうか?
そして、また来てほしい!そう感じてもらう関わりが大事だ!
もちろん身体的に楽になったとか、痛みが取れたという変化にて次を楽しみにしてもらうのは嬉しいことだが、そればかりではない。
1週間のうち我々が関われるのはほんの僅かな時間だ。その僅かな時間がいかに楽しい時間であったかと思ってもらうのが、続けてもらうために大事だと思うのだ。
とある大学では、恋愛学などの授業もあるそうで人気だそうだ!
ぜひ、全国のリハビリ養成校においても、骨や筋肉の授業ばかりでなく恋愛学とリハビリとでも名付けようか?そんな授業かあってもいいのではないだろうか笑。
さて最後Kさんを紹介しよう。こちら絶賛駆け引き、失敗中の方である。少し認知症もあり何事にも嫌だ!が先行してしまう。
様々なサービス導入を提案したがなかなか受け入れなく、やっとのことリハが介入できるようになった方だ。
Kさん、リハビリは続いているものの、運動は断固拒否のタイプの方。ちょっと運動すると「あーーもー苦しい。もーダメ」と言って積極的なリハ介入ができてないのだ。
毎回、「外行きましょ」とお誘いするも、連敗中。振られてばかりだ( ;∀;)
困ったなーと思い、精神科の病院で働くOTさんに相談したら、「押してダメなら引いてみろ」とまさに恋愛テクニックを伝授されたのだ。
ある日、、、
「Kさん、運動あまり好きじゃないでしょ。今日のリハはやめよっか?」と提案。Kさんやったーとばかりに、何をすることも無く、1時間やり過ごした。
そして翌週も同じ声掛けをすると、どうだろう。。「今日は外歩こうか?」と自ら言い出したのだ!短い時間であったが、念願の外歩きを取り組む事ができたのだ。
調子に乗った私は、次回もそのテクニックを使おうと試みた。が、しかしだ、、、Kさんはそれ以降、テクニックに乗ることなく今に至る。。。
今日もまた私は振られるであろう。
もはや、そのやりとりさえもルーティンになってる笑
誰か、あっ!そこの恋愛マスター!!
いいテクニック教えてください!
待ってます<(_ _)>
2023.08.30