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訪問4コマ漫画51「テクノロジーの進歩と先人の知恵」

 

10月は色々なイベント事があった。
その中でも国際福祉機器展は、普段リハビリに従事している私は、ドラえもんの『ひみつ道具』を見つけるが如く、便利なもんないかなーと思うわけで。

訪問業務に従事してまぁまぁ時が経つが、最近のテクノロジーの進歩には本当にすごいなーと思う事も多い。

私が理学療法士になりたてホヤホヤのころは(うん年まえのことよ‼︎)頸髄損傷の方の環境制御装置を当時一緒に働いていたOTの方が息を吹きかけてリモコン操作する物を作って、『へぇ〜すごいなー。』と感心したのを覚えているが、いまや声ひとつ『OK Google』や『アレクサ〜』であらゆることが操作できるんだから、おったまげ〜と過去の自分は声を上げるだろう。

テクノロジーの進歩はあったらいいな。を実現し、『こ、こんな発想が!』と驚く商品も沢山開発されており、ワクワクが止まらない。

さて、道具を使うことのメリットは多々あるが
その一つに

①即時効果が得られること。

があげられる。

簡単な例を挙げると
手すり一本つけるだけで階段が安全に昇り降りができること。
筋肉をつけて安全に!と思うとちょっと時間がかかりすぎる。

二つ目に
②サービスの標準化ができる!

ということも大事だ。

介護現場において技術の差は経験年数や体格差によってバラツキがあり、どうしても人によって提供できる技術の質、量に差が出てしまうのも致し方ないところで。

それが道具を使えばどうだろう。

誰が行なっても同じサービスが提供できるということは安全面の確保や人手不足の問題の解消にも繋がるのではないかと。(もちろんケースバイケースもありますけどね!)

福祉用具とはかけ離れるが、先日とある駅のトイレを拝借した際に、トイレの壁に『スマホから簡単に清掃のリクエクト』と張り紙が貼ってありその下にQRコードが。そのコードを読み込むと、清掃の依頼や落とし物の連絡など選択肢があるページに飛んだ。

確かに公共のトイレを利用した時に『あれっ』と思ってもついつい見過ごしてしまいそのままになっているトイレがある。今の時代みんなスマホ持ってるから、それで連絡したらすぐ様に清掃してもらえ快適な環境が維持できる、なんとも画期的でなんで今までなかったのかと思うくらいだ。

とまぁ、道具の進歩、テクノロジーの進歩にはこれからも可能性があるなとつくづく思うわけで。

そんな中、とあるお家で利用者家族と『栗』について熱く語り合う場面があった。

わたしが

『栗は好きだけど、しっかり渋皮まで綺麗にしてからもらいたい!』

なんて横柄な主張をすると、

ご家族はのそのそを台所に行き、
あれこれと道具を出してくるではないか?

『これはね、使いやすいけど切れやすいから注意だね』
『これつかって、こーすると簡単に剥けるよ。』

と。
使い古されな道具は年季と哀愁漂う風貌。それを使って向いた栗はさぞ味に深みを増すのではないかという期待さえも抱く道具と、家族の語り、説明であった。

そう、その時、私は栗から忘れていたことを思い出す。

ついつい新しいものに走りがちな私であるが、その道具を利用する、開発する根底には

・こまったな。
・どうしたら良くなるだろ?
・何を工夫しよう?

などの過程があってこそ今に至る。

我々の仕事は道具をあてがうことではなく、
困ったな?大変だな?を抽出し評価し、それに見合った最適な道具や環境を設定することなのだ。

暇な私はひみつ道具に『栗』にまつわるものはないかと検索。
なんと、あった。その名も『上げ下げくり』
予定をくり上げたりくり下げたりすることができる道具らしい。
興味があったら調べて欲しい。

2025.11.14

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