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訪問4コマ⑱『幸福度の高い仕事が!?』

 

先日、ネットの記事で『幸福度の高い仕事』が書いてあった。
トップ5の中になんと、理学療法士が2位となっていた。びっくり!私が理学療法士になったころは『理学療法士ってなぁに?』と聞かれることが多く、大学の卒業旅行では、「○○大学 医学療法士様御一行様』と書かれていたことが今でも印象に残っている。

 

他の幸福度の高い職業との共通点として
・他人に対して「気遣い」をするかどうか。
・他人の人生を「守ったり」より良くできるかどうか。
・他人に「影響を与え」人生を変えたり可能性を広げたりするかどうか。

ということがポイントだそう。

自分の仕事を改めて誇りに思うと共に、『そうか、わたしは日々幸福度を味わいながら仕事をしてるんだなー』と感じた。確かに大変な仕事ではあるが、毎日充実感を味わってるのもウソではない。

 

さて、私の戯言を読んでいただいている皆様は今の仕事に就くにあたり何か理由やきっかけはあったのだろうか?

理学療法士や看護師など医療、福祉系の仕事を目指す方は、「祖父がリハビリをしているのを見学して理学療法士さんに憧れました」とか「○○というドラマを見て看護師を目指しました」とかそういう理由を聞く。

私はどうだったかと言うと、超健康優良児であった私は病院への関わりはなく、大学に入るまで「内科」と「外科」の違いも分からない世間知らず。また、幸いなことに祖父母も病気知らずのタフなヤローだったためリハビリという言葉自体も知らなかった。

そんな私も年頃をむかえ、高校でいわゆる進路を決めなければならない時期になった。将来何になりたい!なんて全くわからない。なのに進路を決めろって無理じゃねぇ?と思ってた17の夜。(バイクは盗んだことはない!笑)たまたま理学療法士という仕事を紹介したのが母であり、私が描く将来の条件としてイメージしていた

・体を動かす仕事(じっとしてられない性格のため)
・日々変化のある仕事(飽きやすい性格のため)
・誰かに感謝される仕事(ありがとうの一言でルンルン🎶になる性格のため)

にマッチしたため、理学療法士を目指し今に至る。

 

大学は憧れのキャンパスライフというよりも職業訓練校と言った方が適しているかもしれない。

日々理学療法士になるために勉強や実習を重ね、他の学部の人たちのキャンパスライフを指を咥えいいなーなんて思いもした。今となっては4年間でこの仕事の奥深さを学ぼうなんて、時間が足りないよな。。と思うくらいだ。

国家試験をなんとか突破した私は、病院に就職するやいなや、描いていた理学療法士とは違う自分の実力の無さに情けなくなり嫌になる日々を送った。

ここまでの話だと、「全然、幸福度低くない?」と感じてしまうだろう。確かにその頃の私は仕事に幸福度なんて感じてなかったし、先にあげた「幸福度の高い共通点」は仕事の中で見出してなかった。

 

では、何が変わったのか?どんな経験があったのか?

 

それは多くの患者様、利用者様からの言葉や行動、人生から学んだことが多かった。

・病院を退院して数ヶ月、さらに元気な姿を見せにわざわざやってきてくれた患者様。
・なんとか家に退院するまで辿り着いたのに、たった3日でまた入院となったガン患者様。
・私よりも何歳も年上の大人が、病気を患い葛藤している姿をそばで見た時。
・目標を達成してイキイキした顔した利用者様!
・難病を患い落ちていく自分の身体。リハビリをしながら、静かに涙を流している利用者様の強さや弱さを感じた時。
・「ベストポジションバー」を1本自宅に導入するのに大喧嘩した利用者様との思い出。
・介護する家族の思いに触れた時。などなど。

思い出せば沢山、本当に沢山の経験をした。そう、私自身がこの仕事を通して得たもの、感じたもの、変わったことが本当に多かったのだ。

そして今日もこれからも、きっとまた得ることが多く、私の人生が変わっていくだろう。

改めて思う。幸福度の高い仕事とはと。

私は思う。他人に影響を与えるだけではなく、きっと自分自身も影響を与えられることが私の幸福度なのかなと。

 

 

私は、ある方から
『○○の○○は美味しいから食べてみて。』といわれ食べてみた。

美味しい。

私の人生観は変わった。

たったそんなやりとりを仕事の中であるだけで幸せを感じる私は、かなりの単細胞なのかもしれない。

 

2022.06.15

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