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訪問4コマ漫画 48話

 

 

 

これが生きるに寄り添うこと。かな。

おかげさまで、、、
マザース成城中野支部はこの度10周年を迎えることとなった。開設してまもなく入社した私はこの10年マザースと共に歩み、そして年をとった。

その間、世の中もすこぶる速さで展開しており、介護保険の法改正も2005年から3年ごとに法改正されている。

私が訪問業務に初めて従事したのは大学卒業後、理学療法士として3年目だった。

まだまだ介護保険ってなんぞらほい。
という人も多かった頃に比べると、支援する私たちも意識が変わった一方、支援を受ける利用者、家族も介護保険を利用して地域で生活する、最期をどう迎えるかという意識に変化があるのは言うまでもない。

今では馴染みのある「終活」という言葉は2009年にメディアを通じて初めて世に出てきたが、いまでは終活は年を重ねる上で非常に大切なワードになっているのは身をもってわかる。

たった10年を振り返るだけでも、
介護保険という限られたワードを元に振り返ってみても
時代とともに変わってきたなと思う。

住まい・医療・介護・予防・生活支援の一体的提供が求められるようになり、住みなれた街で最期まではもちろんのこと、
高齢者のできる力を伸ばす!
というケアへシフトしてきていると感じる。

また、テクノロジーの進歩にて見守りセンサーや遠隔モニタリングなど実際にそばにいなくても本来の目的を果たせるように技術は進歩しており
介護施設ではスタッフの負担軽減や業務の効率化に役立っている。

利用者様の目線に立てば
利用者、家族の「選ぶ権利」の意識が高まり、受け身の姿勢から、「こうなりたい」「こうしてほしい」「こんな生活を送りたい」と意識が変わってきたと感じる。

家族に関しても「介護は家族が行うもの」
という意識からどんどん外部サービスを利用することへのハードルが下がったと思う。

と、まぁ私の考えの偏りはあるかもしれないが、

私は思う、
・選ばれることへの責任

・サービス質とは、、、と。

先日、とある会で訪問マッサージの会社の営業を担当されている方とあれこれ話す機会があった。
お互い、保険下でサービスを提供するものとして、これからのサービスのあり方に関して話したのだが

「保険下で目的意識なくサービスを提供していると技術(サービス)の質が落ちる。という危機感を持っている」と。または技術の向上がない。と。

私はその言葉に共感したのであるが、、、

確かに、利用者様によっては「きてくれるだけでありがたい。」なんて言ってくれる方も、確かにいる。

しかしこれからの時代、それだけではセラピストとして生き残っていけないなと感じるのだ。

一方で介護業界は慢性的な人手不足。
質よりも量を確保することが難しいのが現実で
選びたくても選べない状況も事実である。

私は初任者研修の講師もさせていただいているのだがその際、受講生に「高齢者のイメージを教えてください」と問う。
出てくるワードはネガティブなワードばかり。

「あなた達、行く末はみんな高齢者になるのよ、こんなネガティブワードで悲しくない?」

なんて質問しようもなら、みんな苦笑いの場面を何度も直面した。

さぁスタートに戻ろう。
今までの10年を振り返り、これからの10年を明るくするためには??

責任という言葉は重くのしかかるかもしれないが、見方をかえれば『やりがい』につながるし、
年を重ねることへのネガティブなワードが減り、ポジティブな言葉へ変換されれば

きっとこの業界自体の未来も明るいであろう。

私がコラムを書くのは違った切り口から介護・医療の楽しさ、深さを伝えたいと共に、アハって笑ってもらえたら、、、、
訪問リハも楽しいじゃん!と思ってもらいたいからで、、、、

先日、とある利用者様から言われた一言

「老い先短くとも、自分でありたいわね。」

正解がない人生において、まさに終着駅を近くに感じる今だからこそ、こうあるべきだとか、こうした方が安心だとか周囲の意見も最もだが、自分を大切にしたいという気持ち。

寄り添うってそういうことだよな。

だからこそ、

・選ばれることへの責任

・サービス質とは、、、と。

といながら今日も訪問を通じて利用者様の生きるに寄り添いながら、なんかオモシロネタはないかと、わるーい顔をして日々業務をおこなうのでありました。

これからもマザースと4コマコラムをどうぞよろしくお願いします((〇┓

2025.08.23

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