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4コマ漫画

『毎年同じ。桜と共に。。。』

この時期はおのずと桜にまつわるエピソードが増えてくる。
以前もコラムで書いたが、日本人にとって?桜は活動意欲をもたらす起爆剤のようなもので、いつも「イヤヨイヤヨ」の方も、「桜」というワードを出すと、「行こうかしら?」と外に出ることに自然と気持ちが向いていくのだ。

今回お話しするAさんは90代の女性。病気によって徐々に視力が低下し、ぼんやりと見えるくらいで日常生活を行っている。

「私の顔わかる?」と聞いても、「ぼんやりとね。」とおっしゃるので、

「Aさんが思っている以上に美人のリハビリの先生よ!」と嘘をつくのが日課のやりとりだ。

Aさんのリハビリは身体機能の維持をメインに筋力トレーニングをしたり歩行練習をしたりがメインだ。目が見えないために長い距離は歩けないが外歩きの練習もちょびっと行う。

そんなAさんとはたまに天気の良いは屋外散歩もリハビリの中に取り組む。
普段は「今日はいいわよ」(今日だけでない、いつも嫌という)と言うのだが

桜の季節はどうだろう。

「行こうかしら。あっ、そこの棚の上に帽子があるでしょう、それ被っていくわ」とノリノリだ。

ご自宅の近くに丁度いい公園があり、そこには桜の大木が2、3本ある。

そこに向かい桜を鑑賞しながら、写真を撮るのが一通りのプログラム。

「あら素敵、モデルがいいと桜の綺麗さも違いますね。」と伝えると、満更でもない表情。

私としてはこの表情が見たくて桜と一緒に写真を撮るのだ。

気がつけば私の携帯の写真フォルダの中には
「Aさん×桜×同じ公園」の写真がズラリ。

よく見ると、全部、ほぼ全部同じ場所、同じアングルで撮っている。

「えっ、これ去年?」「いや、一昨年か!?」

完全にデジャブ。

むしろ間違い探しレベル。

なんとセンスのないカメラマンだろうか。

違いがあるとすれば

年々、私の顔が確実に歳をとっているくらい、、、

その反面、Aさんは全くといっていいほど変わらない。

毎年、同じ場所で
同じように桜を感じながら
同じようにピースサインで、、、

今年も桜を一緒に見れた!一緒に写真を撮れたと言うのは本当に素晴らしいことだ。

今年もいつも通りを続けられる事。

きっと今年も桜が満開だよ。外行こうよ。とお誘いするだろう。

きっと、普段よりも前のめりで外に一緒に散歩にいけるかな。

今年もあの公園にいこう。

そして、今年こそは
「センスのある、違う角度で写真を撮ろう」

と想いながら

結局、同じ写真を増やすのだろう。

なかなかレベルの高い、難題の間違い探しが今年もできることだろう。

 

2026.05.28

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